収納格言

収納格言(61~70)

なぜ片付かないか、片づけるとどんないいことがあるかが分かる収納格言。
「収納のコツ」の何たるかが会得できるかもしれません。

第六十一条 「収納と投資は同じ」

収納と投資・・・・・一見、全く関係が無い2つのキーワードですが、実は類似点があります。それは、儲かること=得をすることにお金を投じる投資と同じく、収納も、メリットが大きいところから順にお金を投じるという点です。
ケチってばかりいては大事な時間と労力を無駄にするだけなのが収納。必ず、優先順位の高い、使用頻度の高いものから順にお金をかけなければいけませんし、逆に言うと、ほとんど使わないモノのためにお金を使うなどはもってのほかです。

第六十二条 「収納は自分でやるべし」

一般的に、モノというのは、持ち主にしかその価値が分かりません。どんなにボロボロのモノでも大事な場合があるし、逆に新品でも不要な場合もあります。
いかに収納のプロとは言え、多少はその価値判断を推測することは出来ても、基本的にはその点は分かりません。ましてや、使用頻度など全く分かりません。
ですから、収納は自分でするしか無いのです。朝、業者がやってきて、夕方には片付いている・・・・・・そんな謳い文句のサービスはありますが、片付いている状態は、1週間もすれば必ず崩壊します。なぜなら、ほとんど使わないモノの奥に、よく使うモノが収められていたりするからです。また、キチンと自分を理解してもらえないと、自分に合った収納方法にはなりません。結果、また同じ業者に来てもらって片付けさせる・・・・・という無駄なことを繰り返すだけです。
収納マンの所属するシーベックス・インテリアも片付けサービスをやっていますが、厳密に言うと「代行」サービスではありません。あくまで、その人に合った収納方法を提案し、収納の基本をアドバイスしながら、作業を「手伝う」スタイルです。
自分のことは自分が一番分かっているはず。しっかり収納の基本を身に付ければ、他人に任せる必要は無いのです。

第六十三条 「収納はシンプルイズベスト」

冷静になって考えてください。今、緊急避難しなければならなければ、何を持っていきますか?言い換えると、あなたの大切なものは何ですか?
・・・・・この質問はちょっと極端かもしれませんが、分別作業をちゃんとやってみると、本当によく使うモノは限られているということが分かります。多くの場合、全体の約10%程度でしょう。他は、無くてもそんなに困るものではありません。モノは少なく、シンプルイズベスト。
また、それでもよく使うモノ以外のモノも持たざるを得ません。他方で、スペースは限られています。狭いな、と思いつつも仕方なくモノに囲まれた生活を送るか、思い切ってモノに囲まれた生活を打ち切るか、こういった妥協もズバッとしてしまう・・・・・頭もシンプルイズベストです。誰だって、中途半端は嫌いなんですね。

第六十四条 「収納は一点集中」

「収納は頭」とはいつも言っていますが、片付かない原因が把握できて、最終形のイメージが出来上がったら、どこを片付けるか、それにはどれくらいの時間が必要か判断して、片付け作業そのものは思考を停止させてやるのが良いですね。
「これはここじゃなくてあそこ・・・・」なんて言ってあっちへフラフラ、こっちへフラフラしては時間と体力の無駄です。場所と時間をハッキリ決めるのはもちろん、気持ちも一点集中させて、他の事は考えずというか、ただ機械的に分別作業をすればよいのです。

第六十五条 「収納も千里の道も一歩から」

ちょっと散らかっているだけならパパッと片付けられるはずなのに、部屋中散らかっているから片付けするのが億劫になる、1つ2つのモノならカンタンに片付けられるのに、たくさんあるから片付ける気にならない・・・・・片付けられないときって、そんなもんだと思います。けれど、片付けないと前に進みません。家事でも、仕事でも、片付いていない環境で作業をしても効率が悪いだけです。5分でも、10分でもいいから、最初の一歩を踏み出しましょう!

第六十六条 「収納は腹八分目で」

収納は気合でやるものではありません。今日は予定が無いからと言って、気合を入れて、片付けに没頭しようものなら・・・・・しばらく片付けはしなくなってしまうでしょう。お腹いっぱいになって動けなくなっちゃうんですね。ですから、片付けは目いっぱいやらなくていいんです。ちょうど、「今日はお茶碗にこれだけ!」と決めた量だけ食べるように・・・・・「もうちょっと食べたいなー」と思える程度に、片付けもするべきなのです。

第六十七条 「収納は自己チューで」

世間では自己中心的な人は嫌われますが、収納は、自己中心で無ければなりません。なぜなら、収納はまず自分ありきで、そして自分の回りにモノがあるからです。
モノの要・不要、使用頻度順はもちろん、カテゴリ(品群など)分けでも、その人によって必要な種類や量は大幅に変わってきます。すべて自分を中心に決められるのです。
家族がいる場合はもちろん、家族それぞれの自己チューをよ~く聞いてあげることも大事ですね。「私はこうしたい!」「こうやったほうが片付けやすい!」などなど、思いっきり自己チューしてみることが、問題の解決に繋がることでしょう。

第六十八条 「収納の楽しさを発見する」

収納が面白いか、面白くないか聞かれたら、私はどちらかと言うと、面白くないものだと思います。テレビや雑誌では華々しい感じもありますが、非常に地道な作業です。
しかし、面白くないからと言っていては、なかなか片付けをしようとは思えません。「片付けなければならない」という使命感で始めると、正直ツライですもんね。ですから、楽しいと思えるやり方をしましょう。
例えば、宝探しをやるつもりで始める。いらないモノを捨てると考えずに、売ったり、人にあげたり出来るものが無いか探すという感覚で。
自分の好きなことに合わせてやれば、いくらでも楽しむことは出来るはずです。

第六十九条 「収納はフレキシブルであるべし」

収納で「これでカンペキ!」なんてことはありません。収納とは、必ず常に不完全であるものなのです。なぜなら、今日使ったものは明日使わないかもしれないし、もう一生使わないかもしれないからです。時間が経てば、使うモノも変わる、家族も変わる、住む家も変わるからです。時間が刻一刻と進む以上、これは避けられません。言い換えれば、今日カンペキな物を作ったとしても、明日にはカンペキでは無くなっているのです。
ですから、収納は常にフレキシブル(可変可能)であるべきなのです。カンペキな物を目指すと必ず失敗するのです。必ず、費用対効果や、耐久性よりも使用する年数を考慮して、収納グッズや収納家具の購入をしましょう。

第七十条 「収納のコツは床を広く」

単純なことですが、どんなに片付いていても、床にバラバラとモノが置いてあると片付いていないように見えます。実際、掃除がしにくいですから、収納をすることによって受ける恩恵が少なくなります。
逆に、床にモノを置いていなければ、部屋が広く見え、スッキリとします。詰まるところ、床に置いたモノを片付ける場所を決めて、片付けてやれば、それだけでスッキリするのです。

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