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収納マンの「日曜大工教室」(カラーボード編)

 効率的に収納するのに、収納グッズは欠かせません。ですが、収納スペースに合った寸法や機能の収納グッズなんて、そうそうあるものではありません。そんなときは日曜大工(DIY)で作ればいいわけですが、どうして作ればいいか分からないときは、参考にしてみてくださいね!

 第1回 カラーボード(1) ・・・カラーボードとは・・・
カラーボード カラーボードは、ファルカタ(洋桐)のランバーコア(細長い木材をつなぎ合わせたものを芯にしたもの)やパーティクルボード(木を粉砕して接着剤で固めたもの)にプリント紙を貼ったものです。木の板と違い、表面を加工しなくても滑らかなので、室内用の工作に適しています。

 色は白、黒、ナチュラル(木目)、ダーク(木目)などがあり、サイズも一般的には長辺600〜1800mmで300mm単位、、短辺200〜450mmで50mm単位と豊富です。価格はサイズに応じて600円〜2500円程度。

 ファルカタのランバーコアのほうが軽くて軟らかく、パーティクルボードのほうが重くて硬いのですが、基本的に芯材が軟らかい素材なので、手軽にのこぎりなどで切れますが、表面がプリント紙なので、自分で切るとキレイに切れないので、ホームセンターで切ってもらうのが無難です。カット料金は1カットで無料〜30円程度。ただし、直線カットしか出来ないので、丸く切るのは自分で糸鋸を使って切りましょう。

 また、芯が軟らかいのでカットはしやすいのですが、釘打ちでは留めることが出来ません。通常、ねじ留めするわけですが、あまり強く留めるとネジが空回りして留まらなくなります。電動ドライバーを使う際は注意しましょう。また、芯材がパーティクルボードの場合は、ドリルやキリで下穴を開けないと割れる場合があるので要注意。その点では、強度的には多少弱いですが、ランバーコアのもののほうが初心者には扱いやすいと思います。

 水に弱いので、湿気がキツイ所での使用はできませんが、最近は表面がプリント紙ではなく、メラミンという、熱やキズ、薬品などにも強いモノが出ていますから、水周りではそちらを使うと良いでしょう。ただし、値段は高めです。

 カットした後の切り口(木端)には、同じ色のカラーテープを貼りましょう。見た目が良くなるだけでなく、木端でケガをしたり、湿気が内部に入るのを防いだりします。10cmあたり20〜30円、もしくは数mで400円前後、木端に合わせて幅もいろいろあります。

 次回は、これらの特性を踏まえた上で、棚の作り方などを見ていきましょう♪

 第2回 カラーボード(2) ・・・棚の作り方(1)・・・
棚を作る それでは、前回紹介したカラーボードを使って、棚を作ってきましょう。棚と一言でいっても、色々な方法がありますが、今回は「乗せる」タイプの棚です。

 棚は上にモノを乗せるものですが、ここではそういう話ではなく、構造上、棚板を何かに乗せるということです。例えば上の写真のような状態ですね。この場合は、立てかけたカラーボードの上に、カラーボードが乗っていて、棚になっています。この方法を使えば、段の少ない下駄箱や食器棚にも簡単に棚を増やすことが出来ますよね。

 このタイプの棚の作り方は、まず収納スペースの幅に合わせてカラーボードをカットし、端材などで支えの部分を必要な高さに合わせてカットして乗せるだけですが、このままでは不安定なので、支えの板を両面テープや木ねじで収納スペースの内壁に留めるのがいいでしょう。また、カラーボードは強度的にそんなに強くはないので、幅を90cmまでにするか、それ以上の場合は、間に橋げたのように支え部分を追加しましょう。余談ですが、家具の棚板のほとんどが幅90cm以下に収められているのは、こういった強度上の問題をクリアするためなんですね。

 その他、接合部分をL字金具などで留めることで補強することも出来ます。
 また、支えとなるものはカラーボードの板だけではありません。カラーボックスや、使わないモノばかり入れている衣装ケースなども立派な支えとなります。ただし、乗せるものの重さには気をつけてくださいね。

 第3回 カラーボード(3) ・・・棚の作り方(2)・・・
 前回は板やカラーボックスなどに板を渡して棚にする方法をご紹介しましたが、今回はその他の方法です。主な方法に、以下の3つがあります。
棚受け(アングル)を使用
↑棚受け(アングル)を使用
2本の木材で支える
↑2本の木材で支える
チェーンなどで吊るす
↑チェーンなどで吊るす

 1つ目は、昔からのおなじみのアングルで支える方法。壁にもカラーボードにもネジで留めますが、カラーボードは厚みが薄い(16mm程度)ので、ネジの長さには注意が必要です。壁側のネジは30〜35mm程度が適当でしょう。
 また、アングルの取り付け位置はカラーボードの長さにもよりますが、1:3:1に分ける比率でアングルを取り付けるとバランスが良いでしょう。ちなみに、アングルはL字で長いほうと短いほうがありますが、長いほうが壁側、短いほうがカラーボード側です。
 壁が石膏ボードなど木ネジが使えない場合は、石膏ボード用の鋲で留める専用のアングルも売っています(1個2000〜3000円)。また、図では昔ながらのモスグリーンのアングルをイメージして描きましたが、白や黒のものだけでなく、真ちゅう製でオシャレなものもたくさんありますし、小さいものなら100円ショップでも売っています。

 両側が壁側の場合は、上段の図の中央の方法と、左の写真の方法があります。前者は、押入れやクローゼットの中仕切り(固定棚)と同じ要領で、壁に棚板の奥行と同じ長さの角材をネジで取り付け、そこにカラーボードを乗せる方法です。壁の奥側にも同じ要領で角材を取り付けたり、押入れの中仕切りと同様、手前に幕板を取り付けると、より強度が増します。

ガチャ棚(インテリアレール) 左の写真のほうは、通称「ガチャ棚」(商品名=インテリアレールなど)と呼ばれる、スチールのレール状のものに小さな穴が規則的に並んだもの4本を使用。その穴に専用の棚受け金具を差し込んで、カラーボードを載せます。書棚や食器棚の棚と同じような構造ですね。

 最後は、チェーンやピアノ線などで吊るす方法。壁とカラーボードの設置面は、L字金具などでカラーボードを固定する必要があります。こうして吊るしてやると、アングルで固定するのに比べて、比較的スッキリ見えます。

 他にも棚を作る方法はありますが、主なものはこの3つですね。取り付ける場所や、載せるものの重量と相談して、最適な方法を選びましょう。次回はカラーボードで箱を作る方法をご紹介します。

 第4回 カラーボード(4) ・・・ボックスの作り方(1)・・・
 前回のカラーボードを使っての棚の作り方に引き続き、今回はカラーボックスのような箱を作る方法の紹介です。
 通常、市販されている家具の板と板がジョイントされている部分の構造って知っていますか?普通は木ダボなどと呼ばれる木片で接着剤を使って接合されているんですが、これを使って素人が接合するのは難しいです。他方、カラーボックスの棚はどういう風に接合されているかというと、長さ40mm程度の木ネジで留められているんですが、この接合方法なら誰でも出来ると思います。カラーボードの板厚が15〜16mmですので、直角にジョイントする場合は35〜40mm程度の木ネジを使うと良いでしょう。ここで注意したいのは、ホームセンターなどには木ネジに似たいろんな種類のネジがあること。木ネジと違ってスクリューのピッチが狭いなど若干仕様が違うものがあるので、板が割れたりネジ山が潰れたりしやすいので注意!また、カラーボードには一般に芯材がファルカタ材ランバーコアのものとパーティクルボードのものがありますが(第1回参照)、ランバーコアのもののほうが軟らかく初心者には扱いやすいことを付け加えておきます。
木ダボ
↑木ダボ
カラーボックスにネジ
↑カラーボックスにネジ
カラーボードにネジ
↑カラーボードにネジ

 板と板のジョイント方法はカラーボックスを真似ましたが、裏板はどうしましょう?カラーボックスの裏板は、底板(天板)や側板に溝が入っていて、そこに薄い合板をはめるようになっていますが、素人ではそんな小細工は出来ません。また、薄い合板はノコギリでは切るのが難しいし、端の処理の方法にも困ります。そこで取り出だしたるは御馴染みのプラスチックダンボール!必要な大きさにサクサクっと切って、裏側からタッカーでバシバシ留めるだけ。これで箱全体の補強にもなりますから、L字金具などを使用する必要もありませんし、裏側から見てもキレイな仕上がりです!
カラーボックスの裏板
↑カラーボックスの裏板
カラーボードにプラダン
↑カラーボードにプラダン

 この方法を使えば、もう隙間に合った家具を探し回る必要はありませんね!ただし、市販の3段カラーボックスが1000円程度であることを考えると、カラーボックスの側板と同じくらいの大きさの板1枚で1000円近くするのは痛いですね(>_<)隙間にピッタリ、自分の思うようなサイズの棚を作るのは気持ちいいですが、収納の基本は「楽をすること」「得をすること」ですから、費用対効果を考えて作ってくださいね。

 第5回 カラーボード(5) ・・・ボックスの作り方(2)・・・
 さてさて、前回のカラーボードを使ったボックスの作り方を見て、実際にやってみた人はいますか?設計図を描かないことには製作できませんが、設計図を書き出すとある疑問が出てくるはずです。それは、「強度的にどれくらい耐えるか?」です。
 今回は、例題として幅600mm、奥行350mm、高さ900mmのボックス(2段)を作るということで、設計の仕方についてみていきましょう。

 カラーボードは芯材がパーティクルボードのものなら比較的丈夫ですので、幅600mmくらいまでなら本棚として利用してもほとんど変形する(たわむ、しなる)こともないでしょうが、ファルカタ材ランバーコアの場合は本を乗せるなら幅450mm程度が理想でしょう。今回は比較的軽いものを乗せるという仮定で、幅600mmで補強は別に付けないということにします。ちにみに、設計図は全てmm単位で書きます。

 次に、構造のアウトラインを考えますが、以下の3通りが考えられます。
棚構造模式図
↑(1)              ↑(2)             ↑(3)

 ちょっと分かりにくいと思いますが、(3)のオレンジ色の線は、ガチャ棚(可動棚)です。ですから(2)と(3)の複合型も組み合わせとして考えられます。

 ではまず(1)の場合、これは市販のカラーボックスと同じような構造です。荷重は全て側板に側面方向にかかります(強度的にはやや弱い)。

 (2)の場合、天板に関しては、天板に置いたモノの荷重が側板に対して垂直方向にかかるので、重いものを置くには最適です。ですが、(2)の場合は、素人の方にはできない構造なんです。なぜなら、必要なカラーボードの寸法を考えると、まず天板と地板で600mm×350mmが2枚、で、ここからが問題です。カラーボードの厚みが通常16mmですから、側板は900mm-16mm-16mm=868mm、仕切板は600mm-16mm-16mm=568mmとなるのですが、ホームセンターでは通常、5mm単位もしくは10mm単位でしかカットしてくれません。というのも、「カットする際の刃の厚みが約3mmあるため、数mm単位の誤差はご了承ください」となっているからなんです。ですから、側板のほうは多少大きさを変えても問題ありませんが、仕切り板の場合は問題がありますので、これは素人では出来ないのです。

 最後に(3)の場合ですが、、ボックス全体に歪が生じやすいので、もう少し大きいサイズのボックスにして固定棚を設けた上でガチャ棚を利用するか、軽いモノ専用とするのが良いでしょう。

 そういうわけで、この場合、一番最適な構造は(1)となります。それでは、必要な材料をリストアップしましょう。

品 名 サイズ 数量
カラーボード (側板) 900mm×350mm 2枚
(棚板) 600mm-16mm-16mm=568mm≒570mm(565mmでも可)
570mm×350mm
3枚
木ネジ 40mm程度 12本
プラスチックダンボール 600mm×900mm 1枚

 あとは、前回までの「日曜大工教室」を参照しながら材料を揃えて設計図通りに組み立てるだけです。ちなみにカラーボードをカットするにはお店によってはカット料が必要なので、できるだけカット数は減らすように設計しましょう。あと、出来るだけ大きいカラーボードを買ってカットするほうが安く上がるので(例えば上の例の場合、棚板3枚分を1800mm×350mmの板から出す)、その店も考慮に入れましょう。ただし、木口(カット面)が見えるところに来る場合は、木口テープを買って貼らないといけないので注意。


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