収納歳時記(2)3~4月
片づけるきっかけなんてどこにでも転がっているもの。
収納歳時記は毎月1回、片づけるきっかけを作ってくれます。
3月の収納歳時記 ~始まりと終わりの季節~
「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」などと言いますので、人によってはもっとも慌ただしく希望と不安に満ちた時期かもしれません。特に入学、進級、入社、転勤を控えている人やその家族にとっては少なからず生活に変化が出てくるシーズンですね。新しい生活になると、必ず新しいモノが入ってきます。新しいモノが入ってきてから慌てるよりはその前に準備をしておいたほうが良いのは言うまでもありません。
しかしながら「前年に使った教科書を新しい学年でも使うかもしれない」などと考えるとモノを処分するのに不安を感じるものです。だからそういう不安があるものは全部キープでオーケー。逆に言うと、だから「2年間使っていないモノは処分」という基準を推奨するわけですね。1年前のモノだとまだ使う可能性が多少高くなりますから。
分別作業に入る前はウンと頭を使っていただきたいのですが、作業に入ったらできるだけ頭を使わないようにするのが片づけの鉄則です。また、進路を決めたら退路を断つことも大事。始まりと終わりは必ずセットなのです。
4月の収納歳時記 ~習慣を再考する~
4月はスタートの季節。何かしら生活パターンが変わり、家や職場で仕組みが変わることが多いと思います。この機会に習慣を見直してみませんか?

片づかないお宅で多いのが、「最初に~してそのままになっている」とか「何となくそうして今に至る」ということです。人間は惰性で生きてしまうことが多いというか、意外と無意識が行動を支配している部分が多いものです。いま当り前になっているところを意識して見直さないことには習慣を改善することはできません。
習慣を見直そうとすると「・・・だから~できない」という具合についつい「できない理由」が頭の中に思い浮かび、思考停止してしまいがちです。また、中途半端に思えること、妥協のように感じること、面倒臭いと思うことはやりたくないものです。しかしそこを敢えて今までの自分と違う行動を取ってみる、チャレンジしてみるということが、それだけでも大きな習慣の変化となるのです。