収納格言

収納格言(121~130)

なぜ片付かないか、片づけるとどんないいことがあるかが分かる収納格言。
「収納のコツ」の何たるかが会得できるかもしれません。

第百二十一条 「収納の計も元旦にあり」

「一年の計は元旦にあり」・・・・言うまでも無く、最初が肝心、始め良ければ終わり良し、物事を始めるには計画が大事というような意味ですが、収納ももちろん一緒。何より、収納では片付け作業よりも「頭の収納」、つまりは分析と計画が重要ですから、他の物事よりもむしろ収納のほうが当てはまるのです。
もっと言えば、清算は年末の大掃除で済ませ、年始に去年よりももっと改善できるように計画できると良いですね。

第百二十二条 「収納は選択と集中で」

人というのは欲張りなもの。「あれもこれもいる」と思ってしまうからモノで溢れてしまうのですが、そういう風に考えている人は片付けようと思っても、「出来るだけ楽してお金を掛けずにオシャレにしたい」などと、結局、対応策も「あれもこれも」になってしまうんですね。
「あれもこれも」の反対は、「選択」、そして「集中」です。何事に於いても「あれもこれも」は中途半端。たくさんの選択肢の中からいくつかに絞り、選択し、それに集中するんです。そうすればまずモノは不必要に増えないし、そういう考え方が身に付けば、対応策でも妥協点が見出しやすいのです。

第百二十三条 「手順を守って上手に収納」

ちょうど「123条」ということで、「ホップ、ステップ、ジャンプ!」と同じように、収納でも順序があるということを格言として取り上げたいと思います。
収納を大きく3つの手順に分けるなら、「頭の収納」→「分別作業」→「収納用品を用いての片付け」という順番になると思います。順序を逆にしても上手くいかないし、ジャンプだけしようと思ってもそうはいかないわけです。
あなたは、ジャンプだけしようとしていませんか・・・・?

第百二十四条 「収納は十点上を目指せ」

あなたの家の状態を、収納面で点数を付けると、100点満点中、何点くらいでしょうか?仮に今、40点くらいだとしましょう。そこから100点を目指そうとするとどうなるか・・・?まずいきなり達成するのは無理ですね。
勉強でも何でもそうですが、いきなり高得点は狙えないのです。仮に狙うとしても、そこには大きな代償が待ち受けています。「千里の道も一歩から」と言うと、どうしてもマジメにコツコツ・・・・いやだなぁ・・・・と思ってしまいますが、一気にやることにリスクを感じれば、10点上を目指すやり方にも納得できるはずです。

第百二十五条 「収納は逆の発想ですべし」

「時間が無い」「小さな子供がいる」・・・・などなど、片付けが出来ない理由は山ほどありますが、片付かない理由の裏返しこそが片付けるための対策でもあります。また、時間が無い人ほど時間が欲しい、小さな子供がいるから片付けが出来ないと思う人こそ、もっと子供と有意義に接したいというのが、実は心の底にある本当に欲しいものです。
モノがたくさんあるから片付かない、けれど本当に欲しい(満足できる、必要な)モノが無い。これもまた然り。時間がない人ほど時間を作らなければならない、そのためにやるのが収納です。モノを処分して本当に必要なモノだけを集めるのも、収納です。
収納は考え方で決まります。今までと同じ考え方では今までと何も変わりません。だからこそ、敢えて逆の発想が必要なのです。

第百二十六条 「収納は生活の一部である」

収納マンがお客様宅へ伺ってお話をうかがう際は、ご家族の普段の生活習慣や職業など多岐に渡って質問します(まるで職務質問みたいですが(苦笑)、もちろん収納に関係があると思う部分だけです)。そうするとお客様は「そんなの、収納と何の関係があるんですか?」とおっしゃることもあるのですが、もちろん関係があると思うから聞くのです。
収納は如何にしてモノを効率良く収めるかが問題ではありません。いかにしてモノを出し入れしやすくするか、こちらのほうがよほど大事です。そのため、普段の家の中での行動パターンや家事分担などの家族の中での役割など、各々の考え方に基づく行動が重要になってくるのです。だから収納は生活の一部。切り離して考えてしまってはいけません。

第百二十七条 「収納は運命を変える」

運命を変えるなんて大袈裟だと思われるかもしれませんが、片付ければ運が良くなり、自分や家族にとって善い方向に事が運ぶというのは、もちろん科学的には分析不能な部分もありますが、私の経験上、まず間違いない事実です。片付けたら懸賞にバンバン当たるようになったとか、仕事が上手くいくようになったとか・・・・推挙に暇がありません。
「信じる者は救われる」「鰯の頭も信心から」というわけでもありませんが、論より証拠、片付けたら運が良くなると考えるよりも、運気を上げたり、善い方向に運命を変えたいと思うなら、まず片付けることを決心しましょう。

第百二十八条 「死蔵は運気を閉じ込める」

死蔵は何が悪いかと言うと、運気を閉じ込めちゃうんですね。つまり、運が良い方向に向かおうとしていても、自分で自分の首を絞めるようなことをしちゃっているんです。水は放っておくと腐りますが、モノもお金も一緒。動かさないとダメなんです。よくボトルに小銭を入れておく人がいますが、あれも良くないですね。「金は天下の回り物」とは本当によく言ったもの。お金もモノも動かしてこそ、初めて生かされるのです。

第百二十九条 「足るを知れば収納は決まる」

人間は欲の塊です。ある欲求が満たされれば、別のものを欲する。1つ手に入れば、全て手に入れたくなる・・・・そういうものだと思います。ですがこの世の中に、全てのものを手に入れた人はいません。
お金さえあれば大抵の物欲は満たせるとは思いますが、基本的にはそれもキリの無いものです。身をわきまえ、自分にとって必要なものを知ればそれはいずれ手中に収まりますから、やはり自分にとって必要なモノ・必要でないモノを見極めることは大事です。

第百三十条 「収納は自分を知ることから」

収納は基本的に自分や家族が使いやすいということを第一に考えていく必要がありますが、そのためにはまず自分や家族を知る必要があります。また、普段の自分や家族の行動は、過去の体験により形成された考えによるものですので、過去の自分を紐解くことも大事です。
なぜ片付かないか、片付けようとしないかを考え、仮に自分がズボラな性格と思うなら、なぜそうなったかまで考えるのです。逆に言うと、今現在から一旦幼少期まで時計を戻し、時間を遡って当時の収納に対する考え方や行動を思い出してみることが、今の問題を解決する手がかりになるということです。

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