収納格言

収納格言(11~20)

なぜ片付かないか、片づけるとどんないいことがあるかが分かる収納格言。
「収納のコツ」の何たるかが会得できるかもしれません。

第十一条 「収納本を買い込む収納下手」

収納グッズを買い込んでそのままにして、余計に片付かなくなる人がいるように、収納の本を買っても読まないで積み上げて・・・結果、片付かない原因をまた一つ増やしている人もいます。片付けるためには自分なりに研究することはもちろん大切ですが、収納の基本はまず片付かない原因を「頭で考える」こと。そして「分別作業」を徹底的にすることです。そこまでキッチリ出来てから、収納の本を買ってきて研究し、「理想の収納の状態をイメージ」しましょう。

第十二条 「収納は高さがポイント」

立った姿勢では高さ90cm程度のエリアが一番使いやすく、座った状態では高さ45cm以下が使いやすい位置になります。ですから一般に、和室やリビング以外の場所では高さ90cm程度の位置が収納のポイントになるワケです。ここに一番良く使うモノを入れ、背が届きにくい高い場所には、ほとんど使わなくて軽くて落としても壊れないモノ、床に近い場所には同じく重くて落とすと危ないようなモノを置くのが基本です。分かっているようで、間違った配置をしている人も多いですから、一度チェックしてみましょう。

第十三条 「片付けにくいから片付かない」

「片付かないのにはワケがある」と以前言いましたが、これはそれとはちょっと違う側面です。「片付かないのは何故だろう?』と考えたときに、人・モノ・場所が原因と考えられるというのが「片付かないワケ」でしたが、例えば「とりあえず置き」をよくする人、何故そうするかというと、収納スペースが遠い、そのモノの収納方法が面倒、そもそも収納スペースが無い、などの原因が考えられます。もちろんこれらも人・モノ・場所の原因に当てはまるんですが、片付けにくいと思ったら、なぜ片付けにくいのか、どうやったら片付けやすいか考えてみましょう。

第十四条 「時間と範囲を区切って収納」

よくある話。「普段片付けをする時間が無くて、たまに時間が出来たら一気に片付けようとするんだけど、アッチもコッチも手を付けて、気が付いたら夕飯を作る時間・・・結局、前より散らかったような・・・?」
片付いていない状態=分別作業が出来ていない状態です。ですから、片付け始めると必ず、「迷子ちゃん」が出てきます。その「迷子ちゃん」を別の場所に移動すると、そこまで片付け始めてしまい、片付けの範囲がドンドン広がっていってしまいます。範囲が広がると自ずと時間もかかりますから、かなり中途半端な状態で片付けが終わってしまいます。片付けは、必ず時間と範囲を決めて、そこだけを徹底的に片付けていきましょう!

第十五条 「自分の性格を知って上手に収納」

常々、巷の「収納本」に批判的な収納マンが、常々思っていること。『「とりあえず置き場」を作って、溜まってきたら片付ける』というのがよくありますが、片付けられないほとんどの人の場合、出来ません。この方法は、あくまでその場しのぎの対策だからで、ある程度、コマメに片付けられる性格の人、ある程度、時間のある人にしか出来ません。なぜなら、「とりあえず置き場」を作るということは、片付ける場所が決まっていない、その人の習慣に合わせた配置になっていないからです。ひいては、分別作業が出来ていないということ。誤解のないように言っておきますが、「とりあえず置き場」を上手に活用できるタイプの人もいます。要は、自分の性格やライフスタイルをよく知って、自分に合った収納方法を確立することが重要です。

第十六条 「家の中心で収納を叫ばない」

家の中心、すなわち多くの家でリビングがそうだと思いますが、ここは人・場所・モノの3つの片付かない要素が非常に複雑に絡まっているところです。ですから、いくらお客様を通す場所だから一番最初に片付けたいと思っても、いきなりここから着手しようとすると、慣れていない人にはちょっと難しいですね。逆に比較的簡単な場所は、キッチン、トイレなど、そこにあるべきモノが限定されている箇所、もしくは何をするのか決まっているような場所、こういったところから手を付けていくと片付け方とかそのための考え方とかは身に付きやすいように思います。何事も、「習うより慣れろ」ですから、このあたりで練習してみましょう。

第十七条 「収納にも必ず答えがある」

「困った、どうやったら使いやすくなるのか分からない・・・」多くの方がこんな悩みを持っていることと思いますが、何事も問題があれば必ず答えもあります。ですが、他の問題であればまず行動することが解決への糸口になるのですが、収納の場合、それを取り違えていきなり収納グッズを買いに行く人が多いのも事実です。また、収納の基本はまず頭で考えることですが、頭のいい人ほど無理矢理多くの問題を頭の中で解決しようとしてパニックになってしまいがちですが、こういった場合はまず問題点を箇条書きに書き出し、それに対する自分の希望を書いていきましょう。そうするといくつかの希望の中に矛盾があったり、問題点がより鮮明に浮き彫りになってきます。また、築20年以上の家の場合は、それこそ収納のプロに頼まないと問題が解決できないようなこともありますが、20年未満の家の場合は、そんなに特殊な事情は無いことが多く、様々な解決方法が色んなところにあったりします。収納で困っているのはあなただけではありません。掲示板などを使ってみんなで一緒に考えていきましょう!

第十八条 「収納に完璧はない」

以前メルマガで「収納が苦手な人ほど実はすごく几帳面なんです」というようなことを書いたところ、たくさんの反響を頂きました。完璧を求めようとすると必ず挫折してしまうのです。せっかくキッチリ枠組みを作っても一つだけ入らないモノがあったり、予算がなくて中途半端に見えたり・・・そういうことだけでなく、自分がキッチリしようとしているのに家族が同じようにしてくれない、などなど。他方で、収納の雑誌のタイトルなんかで「コレで完璧!」などと入っていたりするから、なおさらです。しかし、モノというのは人が使うためにあるのであって、片付けるためにあるのではありません。また、そのモノを使う人というのは、成長もしますし、ライフスタイルは刻一刻と変化します。ですから、仮に完璧な状態を作っても、しばらくするとそれは不完全なものになってしまうのです。だから、収納には完璧を求めない、これが大原則です。

第十九条 「捨てないことは”勿体無い”」

「これ、要りますか?」と聞くと、「新品だし、捨てるのは勿体無い!」と言われることがありますが、果たして本当に「勿体無い」のでしょうか?「勿体無い」の「勿体」とは、「本来あるべき姿」のことであり、すなわち「勿体無い」とは「本来あるべき姿でない」ということになります。モノは通常、使うためにあるものですから、新品で使ってない状態というのは、それこそ「勿体無い(=本来あるべき姿でない)」ということになります。本当の意味で「勿体無い」を理解できなければ、いつまでたっても片付けられません。

第二十条 「大切にすればモノは片付く」

どんなに散らかった家でも、貴重品が無造作に置いてある家はほとんどありません。どんなに片付けが苦手な人でも、大事なモノ、見られては困るものは隠すものです。逆に一般的なモノはそこら中に置いてしまいますが、これがもし貴重品だったらどうでしょう?
分別作業が終わったら、「いるモノ」の中から一品一品、そのモノが自分にとってどういう存在なのかをチェックしてみるといいですね。たくさんのモノに囲まれて生活するのと、自分のお気に入りのモノに囲まれる生活、どちらが幸せか、考えながら片付ければ、片付けもハッピーだと思いますよ。

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