収納格言

収納格言(51~60)

なぜ片付かないか、片づけるとどんないいことがあるかが分かる収納格言。
「収納のコツ」の何たるかが会得できるかもしれません。

第五十一条 「収納は愛情」

昔、「料理は愛情!」というフレーズがありましたが、収納も愛情ですね。食材に対し感謝するのと同様、自分の元に集まってきたモノを大切にする気持ち、そして、家族に美味しい物を提供しようと思うのと同様に、家族にとって使いやすい収納を心掛ける気持ち、だから、「収納は愛情」なんですね。
高級フレンチや焼肉を食べたい自分がいる一方で、塩分は控えないといけない方、固いものは食べられないお年寄りがいます。収納も、自分や家族のことをよく考えてあげるのが一番大事です。
値段が高い料理が必ずしも健康に良くないというのも、収納と料理が似ている点のひとつですね。

第五十二条 「収納は急がば回れ」

「時間が無い、だから片付けなんてパパッとしたい!」・・・・・気持ちは分かります、ですが、基本が出来ていないうちは、急ごうとすればするほど、うまくいきません。仮にパパッとできたとしても、すぐに元に戻ってしまいます。
だから、最初はゆっくりで良いですから、基本通り、キッチリ分別作業をする、これに尽きます。

第五十三条 「収納量と機能性は反比例」

「収納は機能性、インテリアは見栄えを重視するもの」ということはいつも言っていますが、収納量を重視しすぎると、機能性は失われるんですね。
例えば、こういうのを想像してみてください。少しの隙間も無く、クローゼットにモノを詰め込んだとしましょう。隙間が全く無いと、モノが出しにくいんですね。また、タンスの引出に衣類をビッシリ詰めると、引出が開かなかったり、片付けるのが面倒になったりしますね。少し大きい視野で見ても、家具などで収納スペースが増えると、実質的な居住スペースが減ってしまいます。
ですから、いくら狭くても、収納量を増やすことだけを考えていては、絶対に上手くいきません。

第五十四条 「グッズの知識で収納上手」

ホームセンターに行ってください。しかも何店舗も。店にもよりますが、たくさんの収納グッズがありますね。
いくつかの店でたくさんの収納グッズを見ていると、いろんなことが分かってきます。例えば、引出式衣装ケースといっても、様々な種類があるということ。また店によって置いているメーカーが違うということ。もちろん、値段も違います。
収納グッズの知識を頭の中でデータベース化していくと、まず間違って不適切な収納グッズを買う恐れが減ります。また、なぜ欲しいサイズや機能の収納グッズが無いか、何となく分かってくるはずです。

第五十五条 「収納術は節約術」

家電のコンセントをいちいち抜いても節約の程度は知れていますが、収納がキチンと出来ると、それとは比較にならないほど節約できるんですね。
まず、分別作業をキッチリやれば、無駄な収納グッズを買う必要はありません。また、収納することにより管理が行き届けば、無駄な買い物をする必要がなくなります。無駄にスペースを取ることもありませんし、無駄な労力も必要ありません。
しかも、収納の基本が理解出来ていれば、ほとんど買い物をする必要がなくなります。モノを持つことが恐ろしくなるんですね。

第五十六条 「収納はライフスタイルで変わる」

例えば、最近はゴミの分別が大変でキッチンでもゴミ置き場に困りますが、かさばるペットボトルやプラ容器をスーパーに逐一捨てに行くようにすればゴミ箱の置き場所に困りません。また、出来るだけレンタルで済ませることが出来るものはレンタルにすることで、固定の収納スペースは大幅に減らすことが出来ます。
収納はライフスタイルで変わるのです。また、ライフスタイルはその人、その家族の考え方で変わります。ひいては収納に困っているなら、まず考え方を変えないといけないということですね。

第五十七条 「不要品も積もれば山となる」

分別作業をやっているとどうしても、「これは要らないような気はするけど、1つくらい減ってもどうって事はないし・・・」と思ってしまいがちです。確かに、収納のプロではありますが収納マンでさえ、貧乏性が災いして「ま、いっか」と思ってしまうことがあるのですが、ことわざでも「塵も積もれば山となる」と言う通り、不要品も本当に要るか要らないか、デジタルにハッキリ区別してやらないと、分別作業が不完全に終わってしまいます。結果、モノの山・・・・・片付いていない状態に戻ってしまうんですね。
ここは一つ、「たかが1品、されど1品」の気持ちを大事にして、自分を戒める気持ちも込めて、不要品は不要品と割り切って処分すべきものは処分しましょう。

第五十八条 「収納は十人十色」

結論から言いますね。収納に正解はありません。十人いれば、まさに十様の収納の方法があるんです。また、モノや部屋に合わせて収納するコツも重要ですが、十人十色と言うように、その人、その家族に合わせて片付けることが最も大事です。
当たり前のように聞こえる人もいるでしょうが、本当に出来ていますか?

第五十九条 「収納下手は木も森も見ない」

「木を見て森を見ず」ということわざがありますが、これは目先のことだけ考えて全体を見ない、ということですね。対して、「木も森も見ない」というのはどういうことか?
よく片付けのアドバイスをしていると、全体のレイアウトを考えずに、手近なところだけ見て四苦八苦している方が多いですが、そういう方は得てして、全体だけでなく、モノ1つ1つすら見えていないことが多いんです。
収納とは、モノ1つ1つの性質や大きさを考慮しながら片付けたり、収納グッズを選ぶのですが、そういうことも無視してしまっているということです。必ず、「木も森も見て」片付けましょう。それも、「頭の収納」ですよ。

第六十条 「計画上手は収納上手」

「収納は頭の収納から」とはいつも言っていることですが、計画を立てるというのも収納のその一つ。まず、時間と範囲を決める。そしてその範囲で作業を終えたら、今度は必要な収納グッズをチョイス。「この場所はどういう場所か?」「片付けるものはどういうものか?」を見極めて、収納グッズの予算を決めます。見栄えが気になる場所や、重いモノを片付ける場合はどうしてもコストが高くなるので、その辺は割り切って予算を組みましょう。

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