収納格言

収納格言(1~10)

なぜ片付かないか、片づけるとどんないいことがあるかが分かる収納格言。
「収納のコツ」の何たるかが会得できるかもしれません。

第一条 「収納は頭ですべし」

部屋が散らかっていると、どうしても「モノ」を片付けようと思ってしまいがちですが、まずは頭の収納から始めましょう。どうして片付けないか、どうやったら使いやすいかなどを、頭の中でよーく整理してから「モノ」に手をつけても遅くはありません。むしろ、本当にいるのかいらないのか考えずに収納グッズを買うほうが無駄です。収納は「木を見て森を見ず」にならないように心がけましょう!

第二条 「片付かないのにはワケがある」

片付けても片付けてもすぐ散らかる・・・それは片付かない原因が排除されていないからです。何事も、因果応報、結果の前に理由があります。片付かない主な理由には「人」「物」「場所」の3つがあります。「人」=性格、職業柄、家族の誰々のせいなど、「物」=大きさ、重さ、素材、用途など、「場所」=位置、部屋、住宅の間取りや構造の問題などです。ほとんどがこの3つのいずれかに当てはまります。何がどう片付かないか、どうやったら使いやすいか、またはどうやったら片付けやすいかを、まずよーく考えて見ましょう。

第三条 「収納は分けることから」

散らかっているからといって、いきなりカラーボックスなどの収納グッズを買ってきても片付きません。まずはそこに不用品が混じっていないか、何があるかなどを把握するために、「分別作業」をしましょう。「要・不要」「使う頻度」などの基準、あるいは自分が使いやすい、片付けやすい基準でモノを分けていくだけです。ゴミでも、資源ゴミや可燃ゴミ、牛乳パックなど、あらかじめ分別しておけば、指定のゴミの日に合わせてゴミが出しやすいでしょう?それと同じです。

第四条 「収納とインテリアは区別すべし」

「テレビや雑誌みたいに部屋を片付けたいなー」と思っていても、全然片付かないのが現実・・・そんな人も多いと思いますが、結論から言って、片付けと模様替えは一緒に出来ません。収納のプロであり、インテリアコーディネーターでもある収納マンが言うんだから、間違いありません!「収納は分けることから」と前回申しましたが、インテリア性を重視しようとすると、まず収納のハコ(グッズや家具など)から入ってしまい、まずそこに何をどう入れるかがおろそかになってしまいます。ちなみに、テレビや雑誌の写真などは演出効果が高いので、実際にああいう風に見えることは100%あり得ません。

第五条 「収納グッズに頼ることなかれ」

「収納グッズを使えば片付く」・・・そう思っていはいませんか?収納の基本は分別作業ということを、前にも述べましたが、収納グッズはあくまで分別作業を行った後の補助的なもの。収納グッズを買うということは、その行為だけでは、単純にモノが1個増えただけに過ぎないのです。よく収納グッズを買ってそのままになっている人、うまく使いこなせなかったり寸法が合わなかったりしてもそのまま無理矢理使っている人がいますが、それでは本末転倒です!

第六条 「収納上手への近道は失敗にあり」

言い換えれば、「収納のプロへの道は一日にしてならず」。片付かない人の考え方は、こんな具合です ----「片付かない!片付けたい!」→収納の本を買ってくる→あこがれる→いきなりグッズに手を出す→収納と模様替えを一緒にしようとする→失敗する ---- 要はいきなり完成の域を目指してしまって、時間的理由、精神的理由、肉体的限界などで、途中で挫折してしまうんです。もちろん、こういった失敗も大事ですが、ゆとりあるプランを立てて、ちょっとずつ片付けていき、使いにくいところは徐々に改良していきましょう。かくいう収納マンも、最初は失敗の連続。最初は廃材利用、100円グッズの活用で、ゆっくり収納をマスターしましょう。

第七条 「収納するのにはワケがある」

散らかっているから片付ける----多くの人が「片付ける理由」をこう考えていますが、果たしてそうでしょうか?確かに散らかっていると精神的にストレスを感じます。だから片付けないといけない、と考えるのは大事ですが、前にも言ったように、収納とインテリアは別です。見栄えを良くすることが片付けではありません。片付けには、以下のようにもっと重要な目的があるのです。(1)作業の効率化、(2)管理の効率化、(3)場所の効率化、の3つの効率化、要は「楽」をするということです。「楽」というのは、「特」にも繋がります。また、「楽しむ」ということにも繋がります。ここでは3つの効率化について詳しく説明するスペースがないので、次回以降、説明していきますね!

第八条 「収納上手は楽をする」

モノを探し回る時間ほどムダな時間はありません。また、探し回ってそれが見つからなくて、買ったあとでそれが出てきた・・・なんて経験をしたことのある人も多いはず。収納上手になるためには、まず自分の基準でカテゴリ分け(品郡別の分類)をし、どこに何があるのか分かりやすくする必要があります。また、例えばカラーボックスに扉や布をつけると、まず扉を開けて中身を出す、といった具合に手間が増えます。この手間を「アクション数」と呼びますが、アクション数は出来るだけ少なくなるように考えて収納することが大事です。もちろん、扉は中身が乱雑に見えないようにしたり、ホコリが入るのを防ぐ効果がありますが、必要最小限を心がけましょう。

第九条 「収納上手は得をする」

モノの管理が出来ていないと、すごく損をします。例えば、キッチンや収納庫のモノ全部出して中をチェックすると、ラップが10数個出てくる御宅もあります。もしラップがすべて同じ場所に、見やすい状態で管理されていれば、こんなに無駄に買うことは無かったはずです。モノの位置を固定化し、カテゴリ(品群)分けをちゃんとしていれば、扉を開けたときに中にどういうモノがどれだけ入っているかがイメージできるようになり、ムダな買い物をなくし、モノを探し回ることがなくなるはずですよね。

第十条 「家の中は都心の一等地と思え」

あなたが丸の内や六本木の一等地にネコの額ほどでも土地を持っていて建物を建てるとすれば、平屋建ての家を建てるでしょうか?まず間違いなく、超高層ビルを建てようと思うでしょう。そんな都心の一等地ほどではなくとも、家の中というのは土地(床)は貴重なものです。思いのほか大変な維持コストがかかっていますから、これを有効利用しないととても損をします。モノを置く場所が無ければ上を見る、これが基本です。よく「背の高い家具を置くと圧迫感が出る」と言いますが、あれはウソです。奥行や色、デザインをよく考えて置けば、むしろ部屋が広く見える場合もあります。建蔽率いっぱいにビルを建てるより、ゆとりのある公園を持つビルのほうが素敵でしょう?家の中は徹底的に有効活用しましょう。

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