収納格言

収納格言(111~120)

なぜ片付かないか、片づけるとどんないいことがあるかが分かる収納格言。
「収納のコツ」の何たるかが会得できるかもしれません。

第百十一条 「収納は1枚の壁である」

洗濯物を取り入れて畳んで片付けるなど、収納は一時的なものではなく、継続的なものですが、片付かない原因を把握して散らかった状態を片付いた状態に変えるのは一時的な作業です。
これは例えるなら一枚の壁であり、それさえ越えれば後は楽なもの。壁は越えるか壊すしかないわけですが、超えようと思えば力を付けるしかありませんが、壊すなら時間は掛かっても今の力のままでも壊せるのです。
今ある状態を改良するような気持ちでは収納の再構築はうまくいきません。壁を壊すのと同様、今ある状態を一旦破壊しなければ再構築はありえません。ただし、一気に全ての壁を取り払うのには時間が掛かりますから、まず出来る範囲と時間を区切って壁を潰してみてください。

第百十二条 「収納とはオマケである」

収納は生活を快適にするためにとても大事なことですが、どうでも良いことでもあるんですね。それは、収納をするのが目的なのではなく、自分の価値観に合った生活を送ることが人生では最も大事な目的だからで、これは機械と油の関係です。
機械をスムーズに回転させるために油を指すのであって、油を差すのが目的で結果として機械が回るのではないのですね。また、油を差しすぎて機械が壊れたら本末転倒です。
とは言え、油を差さないと機械が継続してスムーズに動きません。機械を回すこと、快適に生活することが目的であることを忘れずに、日頃の油を差すという行為が機械を回すことの負担にならないように省力化を考えたり、回数を減らす策を練ることが大事です。

第百十三条 「収納は維持してナンボ」

収納はその時やれば良いものではありません。一旦形を作れば、明日からその維持をしていかなければ、下手をすると前より散らかってしまうからです。
収納は楽して得するためにやるものですから、一時的にだけだけ楽で得でも、片付ける労力が頻繁に要るようでは、平均して楽でも得でもなくなってしまいます。これはちょうど、家賃の高いマンションに無理して入居するようなもので、身の丈に合わないことをすれば管理費まで払えないということです。

第百十四条 「収納は楽に取り組むべし」

収納は難しいと思っていませんか?それは、難しいことをやろうとするから難しいのです。テレビで幼児番組を見てみてください。片付けは幼児でも取り組めることです。
「そんなの、幼児はオモチャさえ片付ければ良いだけだから、当たり前じゃない!こっちはそれ以外のモノはもちろん、家族のモノまで片付けなければならないんだから!」なんて声が聞こえてきそうですが、それが難しいことをやろうとしているということです。片付けが苦手な人はまず、自分の一存で出来るところから始めるべきです。また、いきなりゴール地点を目指さずに、お金が掛からない、時間も今ある時間で始められるところから着手すべきなのです。
収納は楽して得するためにやることです。片付け作業も楽に取り組まなければ少なくとも維持できません。

第百十五条 「収納は備えよ常にの精神で」

「備えよ常に」とは言っても、何でもかんでも取っておけば何かあったときに使えるという意味ではありません。どちらかと言うと、緊急事態に大事なモノをすぐ手に持って逃げられるような感覚、必要なモノが必要なときにジャストインタイムで手にすることが出来るように常にしておくということです。
非常に当たり前のようにも理想論のようにも聞こえるかもしれませんが、このことは収納マンが収納の大切さに目覚めた大事な言葉です。皆さんも一度、ご自分の周りが常に備えられた状態であるか確認してみてください。

第百十六条 「使える」は「使わない」のと同じ

大切なモノほど壊れる、どうでも良いと思えるモノほど壊れない、と感じるのは私だけではないと思いますが、身の回りにあるモノって意外と壊れないものが多いですね。そんなわけで、不要品を処分しようと思っても、「まだ使えるから・・・・」と取っておいてしまう方が多いのですが、これではいっこうにモノが減りません。極端な話、牛乳パックでも、ペットボトルでも、加工すれば何なりと使えるんですからね。
「使える」は「使えるかもしれない」ということだけのことであって、「自分が使うかどうか」とは直接関係ありません。収納はまず自分ありき。「使えるかどうか?」ではなく、「使うかどうか?」で判断、そのためにはやはり過去の経験から判断しなければなりません。

第百十七条 「捨てれば片付くわけではない」

まれに、「前にいっぱい捨てたんですけど、気が付いたらまた元通りになっちゃってるんです・・・・」と相談されるのですが、当たり前です。捨てて片付くのはその時だけ。この状態では、モノは捨てても、今までの自分の間違った考え方までは捨てれていないんですね。
収納は一時的なものではありません。継続してやるものであり、将来を予測しながらやることも必要です。収納マンも分別作業によってまず要るモノと要らないモノに分けることをオススメしていますが、だからと言って捨てることをオススメしているわけではなく、まずやらなければならないのは頭の収納であるというのはいつも最初に言っていることです。捨てるのは、まず自分の今までの考え方。そしてもう一度、モノとの付き合い方を考え直すのです。

第百十八条 「収納は変化するもの」

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。・・・」とは平家物語で有名な下りですが、何事に於いても変わらぬようで変わらないものは無いということです。収納に於いても、いま手元にあるモノが未来永劫に渡り同じ場所にあるということはあり得ません。モノも人も、生まれたときからいつかは消える運命にあります。
収納という行為は、人とモノの間にある行為であり、人やモノの変化に合わせて変化するはずのものです。ですからいま完璧であれば、明日は完璧ではない、いま散らかっていれば明日は片付く可能性があるということです。
平家の世と比べ、現代は随分と便利になり、物質的に相当豊かになりました。また昨今の変化は日進月歩というよりは秒進分歩のスピードです。
モノはものすごい速さで変化し、家の中にドンドン流入してきています。あなたは・・・・どうですか?

第百十九条 「収納は型にはめても枠にはめるな」

「型」も「枠」も同じような言葉ですが、ここでは「型」とは、「規範となる動作・方式、きまったやり方」、つまり基本、セオリーのことで、「枠」とは「物の周囲をふちどる線。また、境などを示すため、四方を取り囲むもの」、つまり、収納スペースや今そこにある収納グッズを指します。
インテリアと違い、収納はセオリーが通じます。基本に忠実にやれば、もちろん解決できないところも多かれ少なかれありますが、大部分は通用するのです。反対に、今ある状態をぶち壊すことなく、収納グッズや家具の置き方をそのままにしていては、少しモノが動いた程度にしか出来ません。何事に於いても、思い込みや自分の能力を過小評価することがありますが、収納の枠組みはもちろん、まず頭の中で枠に縛られないことが大事です。

第百二十条 「必要は収納の母」

収納は、必要だからやる。必要以上にやる収納は、収納マンが思うに、収納というよりは趣味の領域です。
逆に、こういうことも言えます。雑誌やテレビの取材などでも、「なにか面白いアイディアがあれば教えてください」って言われることが結構あるんですが、そんなものは無いんですね。収納マンが普段、サービス業として片付けを依頼されるときも、必要だから、それに合わせた方法を一生懸命考えて、解決する。その人、そのモノ、その場所にマッチした方法だから、依頼された方は喜ぶ。けれど、違う人、モノ、場所では、全く役に立たないことが多いんです。
ですから収納では、まず必要と感じること、またその問題を解決する気合と考える力が大事なんです。

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